旬の食材

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Vol.46 『そら豆』 (4月~6月) 2014.04.15

a1空に向かってさやがつくので「空豆」、さやの形が蚕に似ているから「蚕豆」とも書く。仏語では fève (フェーヴ) と呼ぶ。 「そら豆がおいしいのは3日間だけ」 と言われるほど、鮮度のよい時が短いので、さやから出したら早めに調理したほうが良い。茹でて皮をむきバターソテーしたり、さやごとグリルパンで“焼きそら豆”にして仏産フルール・ド・セル(塩の花)を添える。 ピュレにしてスープやフランに仕立て、魚介と組み合わせても美味しい。
黒いつめの部分を「お歯黒」というが、子供の頃から印象に残っているのは、市原悦子さん、常田富士男さんの語り口が魅力的な 「まんが日本昔ばなし」 の 『ソラ豆の黒いすじ』 というお話。 炭、ワラと共に伊勢参りに出掛けた途中、笑いすぎてそら豆の頭が破けた。通りかかった女の人が縫ってくれたが、緑色の糸を切らしていたため、黒い糸で縫うことに。
そら豆に黒い筋ができたのはそのときからだそうだ。 なるほどと楽しく見ていた憶えはあるが、今見返すと… 意味深な話である。